長期レビューで行こう

長期間使っているもの、長期間継続している習慣など、長期間経験したからこそわかる視点でいろいろなものを紹介していきます。

【唯一無二の存在】Pebble2 +Heart Rateレビュー

Kickstarterで過去最高クラスの成功を収めつつも、Fitbitによる買収で終わりを迎えてしまったPebble。

私は2016年6月に「Pebble Time 2」に出資していたのですが、製品化まではたどり着かず悲しい思いをしました・・・

しかし、Pebble欲をどうしても抑えることができなかったため、Pebble 2 +Heart Rate(HR)に手を出してしまいました。

ということで、そんなPebble2 をご紹介。

メーカー名 Pebble
製品名 Pebble 2 +Heart Rate(HR)
購入場所 Amazon
購入価格 10,000円ぐらい
購入時期 2017年4月
レビュー時の使用期間 約3ヶ月

外観

薄くて軽い

一般的なスマートウォッチはそれなりに分厚く、それなりに重いものがほとんど。それに対してPebble2はとても薄く、とても軽いです。

私が持っている時計と比較してみました。左から「Garmin 225J(GPSウォッチ)」「Pebble2」「Knot(通常のアナログ時計)」。Pebble2は225Jよりも圧倒的に薄く、通常のアナログ時計のKnotよりも少し厚い程度。
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いくつかのスマートウォッチと比較してみるとこんな感じ。ね、すごいでしょ?

製品 Pebble2 Apple Watch2 Huawei Watch2
重量 31.7g 34.2g 40g
厚さ 9.8mm 11.4mm 12.6mm

カジュアルな見た目

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外装は主にプラスチック、側面はシリコン(ゴム?)のような材質。高級感は一切ないのですが(笑)、だからといって無茶苦茶安っぽいというわけでもない。

チープカシオのような可愛らしさがありますね。とてもカジュアルなので、気軽につけることが出来ます。

ベルトの交換が容易

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ベルトはクイックリリースタイプなので取り外しが容易。一般的な22mm幅なので、市販のベルトを装着することも可能です。

好みやシチュエーションに合わせてベルトを変更できるのはいいですね。

操作性

シンプルで直感的な操作体系

本体に備わっているボタンは4つ。左側には戻るボタンが1つ、右側には上、決定、下ボタンが3つ。たったコレだけ。

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とても直感的なので、数分使用すれば慣れてしまうぐらい直感的です。

また、ボタンはかなりしっかりとしています。少し触れただけで押下してしまうようなやわな作りではありませんが、少し固すぎるかな?と思う時もあります。

タッチパネルでないことが良くもあり悪くもあり・・・

一般的なスマートウォッチにはほとんど採用されている「タッチパネル」。しかし、Pebble2はタッチパネルを採用していません。

タッチパネルを採用していないことで薄型化、軽量化、そして優れたバッテリーライフを実現できているのですが、たまに「ボタンでの操作ではなく、タッチパネルだと操作がラクなのになー」とシチュエーションもあったりします。

まあ、ないものねだりでしょうね。ハハハ。。。

機能

炎天下でも視認性抜群な液晶

モノクロのメモリ液晶のおかげで、直射日光が照りつける炎天下でも視認性は抜群!

これは通常のカラー液晶や有機ELを採用している他のスマートウォッチでは実現できないところ。

Pebble2を直射日光下で表示すると以下のような感じ。隣は同じくメモリ液晶を使っているGarmin 225Jです。両者ともとても見やすいですね。
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非常に優れたバッテリーライフ

公称10日間持続するバッテリー。自分の使い方ではどうしても10日間はもたず、せいぜい5~6日間ぐらいなのですが、それでも十分すぎます。

ちょっとした旅行や出張でも充電器を持っていったりする必要がないのは非常にラクチン。この軽さ、薄さで5~6日間通知を受け続けられるのは本当に素晴らしいです。

(使い方はいたって普通なので、本当は10日間持続してほしいですが・・・)

日本語化も可能

Pebble2のOSはデフォルトだと日本語には非対応ですが、有志の方のパッチを適用することで日本語化が可能です。日本で使用されている方の殆どは通知に日本語が含まれていると思うので、是非日本語化しましょう。

やり方もとても簡単です。詳細は以下のページより確認してください。

d.hatena.ne.jp

LINEやGmail、着信などスマホの通知は全て受けられる

スマートウォッチのメイン機能とも言える「スマホの通知を受ける機能」。

Pebble2でももちろん通知を受けることは可能です。日本語化していれば通知内容をバッチリ読むことが出来ます。

スマホで受けた通知をそのままPebbleに転送しているだけなので、LINEやGmail、そして電話の着信など全て受けられます。

また、アプリ単位でPebbleに通知を転送するかどうかも選べるので、必要なものだけPebbleで受け取ることが出来ます。

以下はヤフーニュースの通知。
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以下はLINEの通知(本文をぼかしてます)
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ウォッチフェイスを切り替えるのが楽しい

ウォッチフェイスの種類が豊富なので、切り替えるのがとても楽しいです。

ビジネスシーンでは少ししっかりとしたものを使用して、休日などのオフモードではポップなものを使用したりと、シチュエーションで切り替えて使用するのがお気に入り。

ビジネス時にはアナログ時計を使っています。
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プライベートではデジタル表示の時計を使っています。マリオは気分転換で使っています笑
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通知バイブの種類が豊富

通知を受けたときはPebble本体が振動して、バイブでお知らせしてくれます。

バイブのパターンは種類が豊富で、

  • 波動(弱から強にフェードインしていく感じ)
  • つんつん(弱い振動が短く2回続きます。つんつん突かれているイメージ)
  • 削岩機(強い振動が複数回短く連続します。削岩機で突かれているイメージ)
  • スーパーマリオ(マリオのイントロをバイブで再現!)

このとおり全6種類。もちろん、バイブなしも選べます。

移動中は通知に気づきやすいように「削岩機」や「スーパーマリオ」、仕事中はさりげない振動にするために「つんつん」に切り替えるなど、シチュエーションに最適なものを選べるところがとても気に入っています。

アラームが非常に便利

アラームも振動でお知らせしてくれます(Pebble2にはスピーカーはありません)。

例えば電車が目的地に到着する時刻にアラームを仕込んでおいたりすると、確実に気がつくことが出来ますし、音が出ないので周りに迷惑をかけることはありません。

アプリは便利だが、実用的なものは少ない

アプリはストップウォッチやMisfitと連携するもの、MAPなどかなりの数がありますが、実用的なものは少ないかな・・・

私はストップウォッチぐらいしか使っていません。

心拍計の精度に難あり

本体裏側には心拍計があり、これで日常生活中の心拍を測定することが出来ます。
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が、精度はあまり高くありません。ランニング時にGarmin 225Jと同時に使ってみましたが、Pebble2のほうがかなり高い数値を記録していました。Garmin 225Jの心拍計は結構正確なので、それと乖離しているのはちょっと・・・

おまけ程度に考えたほうが良いと思います。

その他

コスパ抜群

購入時の価格は約1万円。他のスマートウォッチは2~3万円以上のものがほとんどなので、半額以下!

タッチパネルやカラー液晶など劣る部分もありますが、薄型軽量やバッテリーライフなど、高価なスマートウォッチよりも優れているところもたくさんあります。

そう考えると1万円という価格はかなりお得だと思います。

今後のサポートには不安あり

Fitbitに買収されたことにより、今後のサポートがいつまで続くか不安ですね。

App Storeがなくなったりしたらウォッチフェイスやアプリを探したりインストールするのも不便になりますし・・・

最後に

いいところ

  • 薄型軽量の本体
  • カジュアルな見た目
  • 視認性の高い液晶
  • 防水
  • スマホの通知を受けることができる
  • 優れたバッテリーライフ
  • ウォッチフェイスが豊富
  • 日本語化できる

いまいちなところ

  • タッチパネルではない
  • サポートが不安
  • 後継機は出ない(悲しい・・・)

まとめ

世の中にあるスマートウォッチのほとんどはApple WatchAndroid Wear。それらは高機能ですが、分厚く、重く、日光下での視認性は低く、バッテリーが1~2日程度しかもたないものばかり。それでいて高価。

それに対してPebbleは薄く、軽く、日光下での視認性が高く、バッテリーライフは抜群!

Pebbleには高価なスマートウォッチのように優れたアプリやきれいなカラー液晶など無いものが多いですが、「時計」として使うことを考えたら一番使いやすいのではないでしょうか。

Fitbitに買収されてしまったことは残念ですが、唯一無二の存在としてこれからも輝き続けるでしょう。

<2018/05/26 追記>
Pebbleを買収したFitbitから「Fitbit Versa」が発表され、日本でも予約が開始されました。実質的にPebbleの後継と考えてもいいと思っています。

カラー液晶だったりとPebbleよりリッチになり、それに伴いバッテリーライフが劣ってしまったり常時表示ではない点は残念。しかし、それでもバッテリーは5日程度はもつそうなので、Apple WatchAndroid Wearよりは圧倒的に長持ちしそうです。